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利用者さんとの別れがつらいとき

ひかる / 26年目の現役看護師
公開:2026-05-22更新:2026-05-23
窓辺の静かなひと休みの場面のイラスト

介護の仕事をしていると、見送りの場面が、必ずあります。長く関わった利用者さんとの別れは、何度経験しても、つらいものです。私も看護師として、たくさんの別れに立ち会ってきました。そのつらさと、どう向き合うか。

現場の声

「見送ったあと、しばらく引きずった。でも、同僚と思い出を話して、少し楽になれた」

この記事の目次
  1. つらいのは、ちゃんと関わった証
  2. 感情に、ふたをしなくていい
  3. 誰かに、話す
  4. 「もっとできたのでは」と思ったら
  5. それでも、続けられる理由

つらいのは、ちゃんと関わった証

利用者さんの死がつらいのは、あなたがその人と、本気で関わったからです。悲しいと感じるのは、弱さではありません。心を込めてケアをした人だけが、感じる痛みです。

感情に、ふたをしなくていい

「仕事だから」と、悲しみを押し込めてしまう人がいます。でも、ふたをした感情は、あとで重くのしかかってきます。泣いていい。少し立ち止まっていい。それは、自然なことです。

誰かに、話す

ひとりで抱えると、別れのつらさは深くなります。同じ現場の仲間と、気持ちを分かち合う。「あの方、いい方だったね」と話すだけで、少し楽になります。悲しみは、分け合えるものです。

「もっとできたのでは」と思ったら

別れのあと、「もっと何かできたのでは」と悔やむことがあります。でも、あなたはその時にできる精いっぱいを、したはずです。後悔は、まじめな人ほど抱えます。どうか、自分を責めすぎないでください。

それでも、続けられる理由

つらい別れがあっても、多くの人が、この仕事を続けています。それは、誰かの人生の最後の時間に、寄り添えたという実感が、残るからです。別れのつらさと、関われた誇りは、同じ場所にあります。

別れがつらいあなたは、利用者さんに、本物のケアを届けた人です。そのつらさごと、あなたの仕事を、私は心から尊敬しています。

まとめ

利用者さんとの別れは、介護の仕事に必ず含まれます。慣れるものではありません。看護師として何度も看取りに立ち会ってきた私から、悲しみとの付き合い方を書きます。

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よくある質問

利用者の死に慣れるものですか?
慣れません。慣れたら危ない、というのが私の実感です。悲しいと感じる自分を、否定しないでください。
グリーフケアとは?
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