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介護現場のリアル

介護が本当にきつい瞬間と、それでも続ける理由

ひかる / 26年目の現役看護師
温かい光の中で、ひと息つく介護職員のイラスト

介護の仕事は、きれいごとだけでは語れません。本当にきつい瞬間があります。それでも続けている人がいます。看護師として26年、私はその両方を、すぐ隣で見てきました。ごまかさずに書いておきたいと思います。

体が、つらい

「あと一回だけ、移乗を代わってほしい」。その一言が言い出せないまま、腰をかばって一日を終える。介護の現場で、私が何度も見てきた光景です。

移乗、入浴の介助、長時間立ちっぱなしの一日。介護の仕事は、体にまっすぐ負担がかかります。腰を痛める人も、少なくありません。「気合い」では、体は守れません。これは根性の問題ではなく、仕事の構造の問題です。

心が、削られる瞬間がある

「利用者さんの前では、笑顔でいられるんです。でも、家に帰って、玄関で動けなくなる日があって」。介護職の人から、こういう言葉を、私は何度も聞いてきました。

長く関わってきた利用者さんとの別れ。理不尽に思えるクレーム。うまくいかなかったケアへの後悔。介護は、感情を使う仕事です。だからこそ、心がすり減る瞬間があります。それは、あなたが弱いからではありません。

人手が足りない、評価が追いつかない

人手不足のなかで、一人にかかる負担は重くなりがちです。そして、これだけの仕事をしていても、給与や社会的な評価が、まだ追いついていない。この現実が、しんどさをさらに深くします。

現場の声

「人手が足りなくて、自分の休憩もまともに取れない。気づいたら、体も心も、ボロボロになっていました」

それでも、続ける人がいる理由

では、なぜ続ける人がいるのか。

利用者さんの「ありがとう」。ふと見せてくれた笑顔。「あなたがいてくれてよかった」と言われた瞬間。人の人生の、いちばん近くにいられること。——理屈ではなく、その手ごたえが、人を現場に留まらせます。介護の仕事には、そういう確かなものが、たしかにあります。

現場の声

「つらいことも多い。でも、利用者さんの『ありがとう』のひと言で、また明日もがんばろうと思える」

ただし「続ける」と「我慢する」は違う

最後に、ひとつだけ伝えたいことがあります。

介護の仕事を続けることと、つらい職場に居続けることは、まったくの別ものです。仕事そのものは好きでも、その職場があなたを壊しているなら、場所を変えていい。

「介護を続けたい」という気持ちを守るために、職場を変える。それは、逃げではありません。あなた自身と、あなたのケアを必要としている人を、両方守るための選択です。

次の一手

「もう限界かも」と感じたら、立ち止まって整理してみませんか。

続けるか迷ったときに読む →

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