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介護現場のリアル
介護の腰痛と、どう付き合うか
介護の現場で、いちばんよく聞く体の悩みが、腰痛です。私も看護師として、腰に不安を抱えながら働く人を、たくさん見てきました。腰を守りながら、長く働くために。一緒に考えます。
現場の声
「腰を痛めてから、遠慮せず道具を使うようになった。もっと早く頼ればよかった」
腰痛は「気をつけが足りない」せいではない
移乗、入浴、おむつ交換。介護の仕事は、構造的に腰へ負担がかかります。腰を痛めるのは、あなたの不注意のせいではありません。仕事のしくみの問題です。まず、自分を責めないでください。
体の使い方を、少しだけ変える
膝を使う、利用者さんに体を近づける、腰をひねらない。一つひとつは小さなことですが、積み重なると腰への負担が変わってきます。「ボディメカニクス」と呼ばれる、体の使い方の工夫です。研修で学べる職場もあります。
道具を、遠慮なく使う
スライディングシート、リフト、介助ベルト。職場にある道具は、遠慮なく使っていい。「自分の力でやるのが偉い」のではありません。道具を使うのは、自分の体と利用者さんの安全を守る、プロの判断です。
ひとりで、抱え込まない
「もう一人、手を借りたい」。その一言が言えずに、無理をして腰を痛める人がいます。声をかけ合える職場かどうかは、腰を守るうえで、とても大事な要素です。
痛みが続くなら、働き方を見直す
ケアをしても腰の痛みが引かないなら、それは体からのサインです。身体介助の比較的少ない職場、日勤中心の働き方に変える。腰を守ることは、長く働き続けるための、いちばん大事な投資です。
腰は、替えがききません。無理を続けて働けなくなる前に、守る。それは、わがままではなく、プロとして当然の選択です。
