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「このまま介護を続けていいのか」と迷ったとき

ひかる / 26年目の現役看護師
公開:2026-05-22更新:2026-05-23
介護職員が落ち着いて相談を聞いてもらっている場面のイラスト

「この仕事を、このまま続けていいのだろうか」。介護で働く人なら、一度はそう思ったことがあるかもしれません。その迷いは、悪いものではありません。立ち止まって考えるための、整理のしかたを書きます。

現場の声

「迷ったとき、つらいのは仕事ではなく職場のほうだと気づいた。それで、転職を選んだ」

この記事の目次
  1. 迷うのは、まじめに働いてきた証
  2. 「仕事」と「職場」を、分けて考える
  3. 私自身、働き方を変えました
  4. 何がつらいのか、書き出してみる
  5. 「いったん休む」も、選択肢
  6. どちらを選んでも、間違いではない

迷うのは、まじめに働いてきた証

どうでもいい仕事なら、迷いません。「続けていいのか」と迷うのは、あなたがこの仕事に、本気で向き合ってきたからです。まず、その迷いそのものを、否定しないでください。

「仕事」と「職場」を、分けて考える

迷ったとき、大事なのは切り分けです。介護の仕事そのものが嫌なのか。それとも、今の職場がつらいだけなのか。——多くの場合、つらいのは「職場」のほうです。それなら、辞めるのは介護ではなく、職場でいい。

私自身、働き方を変えました

看護師である私にも、「このままの働き方で、いいのだろうか」と考えた時期がありました。長く、救急を中心とした病棟で働いてきました。やりがいは、ありました。けれど、人の苦しみに共感しすぎて、すり減っていく——「コンパッション疲労」と呼ばれる状態に、自分が近づいているのを感じていました。

そこで私は、働き方を変えました。今は、デイサービスと夜勤。体と心への負担は、以前の3割ほどです。看護師の仕事そのものは、辞めていません。「働き方」を変えただけです。

辞めるか、続けるか。その二択だけではありません。「同じ仕事を、違う形で続ける」という道も、あります。介護の仕事でも、同じです。夜勤の有無、施設のタイプ、雇用形態。変えられるものは、思っているより多いのです。

何がつらいのか、書き出してみる

頭の中だけで考えると、迷いはぐるぐる回ります。紙でもスマホでもいい。「何がつらいか」「何は好きか」を書き出してみる。文字にすると、見えてくるものがあります。

「いったん休む」も、選択肢

答えがすぐ出なくていい。少し休んで、距離を置いてから考えてもいい。迷いに、無理やり結論を出さなくて大丈夫です。心と体に余裕がないと、まっとうな判断はできません。

どちらを選んでも、間違いではない

続けるのも、離れるのも、どちらも正解になりえます。大事なのは、あなた自身が納得して選ぶこと。誰かに決められた道ではなく、自分で選んだ道なら、その先で踏ん張れます。

迷っている今は、つらいかもしれません。でも、立ち止まって考えられるあなたは、ちゃんと自分の人生を生きようとしています。その迷いを、大事にしてください。

まとめ

「このまま続けていいのか」と迷うのは、まじめに働いてきた証です。仕事と職場を切り分けて、辞めるのは介護ではなく職場でいい——という選択肢があることを、まず伝えたい。

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よくある質問

「このまま続けていいのか」と迷うのは普通ですか?
普通です。どうでもいい仕事なら迷いません。迷うのは、本気で向き合ってきた人だけです。
仕事と職場、どう切り分ければいい?
「介護の仕事自体が嫌か」「今の職場がつらいだけか」を別の紙に書き出してみてください。多くの場合、つらいのは職場のほうです。
辞める前にやれることは?
休みを取る、別の職場を見学する、信頼できる人に話す。この3つです。決断は、心と体に余裕があるときにしてください。
辞めないで働き方を変えられますか?
変えられます。私自身、病棟からデイサービスに移って体への負担を3割まで下げました。「辞める」と「働き方を変える」は別の話です。
迷っている自分を責めてしまいます
責めないでください。立ち止まって考えられるあなたは、自分の人生をちゃんと生きようとしています。迷い自体が、健全さの証です。
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